◎五分五分 170403

◎五分五分 170403
 
悟りとはこの摩擦界のすべての結果が
プロセスの踊り場だと理解する瞬間の状態であり
清濁併せ呑む愛であり五分五分の冒険の中にある
 
人間界に愛や信頼がそこなわれたのは
強欲に目がくらんで嘘と秘密で成立つ競争原理に走り
切磋琢磨による五分五分の関係を壊してしまったからだ
 
それは所有という搾取に始まり
自然界にない利権を掛けた人工的な利息システムを編み出し
ついには無から架空の利益を生み出す金融組織によって
相手の未来から生きるための糧を掠め取ってしまう
暴力で裏打ちされた法という名の
カラッポの約束事でしかない理不尽な構造で
お互いを羽交い締めにするナンセンス
 
大事なのはこの世の摩擦を体験することで
自分を律する意識を確認しながら
限りなく一成る答えに向かって視野を広げていくことなのだ

世界はそもそもデタラメである

世界はそもそもデタラメである 宮台真司 メディアファクトリー

 

読み出しは面白かった

40~50ページ読んだ頃には退屈しだした

ただただコナレていない文のしつこさを感じだした

アタマが悪いのだろうか言葉が一本調子で傲慢だ

 

そもそもヤラセばかりの映画やドラマや演劇が嫌いだし

小説もオモシロイ展開に出合えば読むけれど

偽物にさほど魅力を感じない私にとって

この本は無駄な文章でしかなさそうだ

 

諺で見言うが

事実は小説よりも奇なり

むしろマンガやアニメにロマンを感じる

アメリカは日本の原子力政策をどうみているか 鈴木達治郎 岩波

アメリカは日本の原子力政策をどうみているか 鈴木達治郎 岩波

 

生命の目的を物質的な富とを相対的に増やすことだと

取り違えている現代社会は

本来手段でしかない経済効果を目的に据え

競争原理を追求している結果として飽くなき戦争ごっこを

市民に強いている本末転倒の状況である

 

それは巨大化する武器の開発と販売と破壊による経済効果へと発展し

原爆へとたどり着いたが

その人間の手に負えない放射能によるブーメラン性に怯えて

立ち往生しながらも暴力への依存を諦めきれずに

抑止力というごまかしでお互いに技術と拡大を競い合い

元に戻せない何千発もの旧式の原爆を抱え込んできた自己矛盾

 

他の国への拡散を恐れながらも利己的な精算を続けると同時に

原爆の原料を作る原発を平和利用という名で誤魔化しながら

利益追求の強欲に振り回されて

原発システムを世界中に売りさばいて来た自己矛盾

 

ウランの希少性を補うという名目で原爆に必要なプルトニュームを

作り出す再処理システムを拡散した自己矛盾

その結果インドで原爆が製造されたことで

再処理システムを禁止する動きが起こる身勝手な自己矛盾

 

アメリカの独立やフランス革命以来唱えてきた民主的な建前も

ヒットラー以後速やかに薄められ

アメリカを全面に出した力による世界制覇で

すべてを食い尽くすまで支配しようと多国籍企業を巻き込んだ

金融マフィアが今では我が物顔に舞台の中央に登場する有様である

 

核分裂は勿論のこと核融合についても基礎研究以外に

手を付けてはいけないということを学者も政治家も知った上での

自殺行為を利権欲しさに邁進しているという愚かなことである

彼らは未だに非暴力の信頼関係による民主主義を建前として

掲げているという事実が彼らの嘘を証明しているのである

にも関わらず損得と競争原理に依存する所有欲を捨てる勇気がなく

墓穴を掘る無理心中でしかない依存搾取支配という矛盾から抜けられず

意に反して自分のスネをかじり続けるために搾取に余念がないのである

 

必要なのは一歩引いて全体と部分の関係を確認するために

俯瞰する勇気と決断だけであると知っていながら

自己洗脳に逃げ込んで自らを麻痺させているのである

 

シリーズ

電力自由化で何が変わるか

動かすな原発

核兵器を禁止する

国家安全保障基本法批判

中国原発大国への道

ドイツは脱原発を選んだ

 

ユメミザクラの木の下で 岡田淳 理論社

ユメミザクラの木の下で 岡田淳 理論社

こそあどの森の物語4

 

童話というよりも大人の散文詩

寂しくはかなく暗くそっと心に秘めておきたいような

少し古いタイプの物語

 

それにしても家族のように

こんなに気を許し合える地域社会が現在の地球上に

是非とも必要だと言うことでしょうか

どうすればこの暴力的な恐怖社会を拭い捨てて

本来の信頼関係を取り戻す勇気を磨き出せるだろうかと

誰かが率先して命掛けで呼びかけ全員で取り組まなければ

自然崩壊するのを呆然と立ち尽くして見ることになる

 

もう少し希望を持てるフェードアウトがほしいです

森のなかの海賊船 岡田淳

森のなかの海賊船 岡田淳
こそあどの森3

 

物欲に歪んだ社会の
理不尽で複雑な関係の中で
少し悲しいけれど
美しくもある物語

海賊船と言われている宝物を
探し続けて旅をしている
船大工で笛吹の祖先は
この幽霊船を作った一人だったと同時に
船乗りの道化の一人でもあったのかもしれないと
この本を読む人は
もどかしく思いながら
多重次元世界を旅することにもなる
ふしぎな設定だ

まよなかの魔女の秘密 岡田淳 理論社

まよなかの魔女の秘密 岡田淳 理論社

こそあどの森の物語2

 

この森でもなければ

その森でもない

あの森でもなければ

どの森でもない

この頭文字を並べて
《こそあど》の森と名付けたらしい

呼びにくい名前だね

 

このシリーズはミステリーもどきのストーリーで
ナカナカのドンデンガエシがたのしめる

深い愛に守られている呪われた魔女の正体は?

 

人間の暮すこの世が冒険と発見と創造に満ちた
パラドックスな環境だということを

一話ごとにさり気なく体験させてくれる展開も
このシリーズの読みどころの一つだろう

 

WE DON’T NEED RULER 170331

WE DON’T NEED RULER 170331
 
社会的に押し付けられるルールは
民主制を損ねる
しかし法支配は
気付きの冒険に欠かせないモノでもある
 
民主主義は与えられて成立つものではなく
自ら発見して創造するものであるから
体験なしに所有と競争の環境を卒業できないし
対等性と自在性に目覚めることもできないし
お互いに信頼し合える補い合う関係を創れない
 
ルールは過去に依存することで
未来を拘束して奪い合うための舞台であるから
今に生きる調和の関係には不必要な環境である