◎五分五分 170403
世界はそもそもデタラメである
世界はそもそもデタラメである 宮台真司 メディアファクトリー
読み出しは面白かった
40~50ページ読んだ頃には退屈しだした
ただただコナレていない文のしつこさを感じだした
アタマが悪いのだろうか言葉が一本調子で傲慢だ
そもそもヤラセばかりの映画やドラマや演劇が嫌いだし
小説もオモシロイ展開に出合えば読むけれど
偽物にさほど魅力を感じない私にとって
この本は無駄な文章でしかなさそうだ
諺で見言うが
事実は小説よりも奇なり
むしろマンガやアニメにロマンを感じる
アメリカは日本の原子力政策をどうみているか 鈴木達治郎 岩波
アメリカは日本の原子力政策をどうみているか 鈴木達治郎 岩波
生命の目的を物質的な富とを相対的に増やすことだと
取り違えている現代社会は
本来手段でしかない経済効果を目的に据え
競争原理を追求している結果として飽くなき戦争ごっこを
市民に強いている本末転倒の状況である
それは巨大化する武器の開発と販売と破壊による経済効果へと発展し
原爆へとたどり着いたが
その人間の手に負えない放射能によるブーメラン性に怯えて
立ち往生しながらも暴力への依存を諦めきれずに
抑止力というごまかしでお互いに技術と拡大を競い合い
元に戻せない何千発もの旧式の原爆を抱え込んできた自己矛盾
他の国への拡散を恐れながらも利己的な精算を続けると同時に
原爆の原料を作る原発を平和利用という名で誤魔化しながら
利益追求の強欲に振り回されて
原発システムを世界中に売りさばいて来た自己矛盾
ウランの希少性を補うという名目で原爆に必要なプルトニュームを
作り出す再処理システムを拡散した自己矛盾
その結果インドで原爆が製造されたことで
再処理システムを禁止する動きが起こる身勝手な自己矛盾
アメリカの独立やフランス革命以来唱えてきた民主的な建前も
ヒットラー以後速やかに薄められ
アメリカを全面に出した力による世界制覇で
すべてを食い尽くすまで支配しようと多国籍企業を巻き込んだ
金融マフィアが今では我が物顔に舞台の中央に登場する有様である
手を付けてはいけないということを学者も政治家も知った上での
自殺行為を利権欲しさに邁進しているという愚かなことである
彼らは未だに非暴力の信頼関係による民主主義を建前として
掲げているという事実が彼らの嘘を証明しているのである
にも関わらず損得と競争原理に依存する所有欲を捨てる勇気がなく
墓穴を掘る無理心中でしかない依存搾取支配という矛盾から抜けられず
意に反して自分のスネをかじり続けるために搾取に余念がないのである
必要なのは一歩引いて全体と部分の関係を確認するために
俯瞰する勇気と決断だけであると知っていながら
自己洗脳に逃げ込んで自らを麻痺させているのである
シリーズ
電力自由化で何が変わるか
動かすな原発
核兵器を禁止する
国家安全保障基本法批判
中国原発大国への道
ドイツは脱原発を選んだ
森のなかの海賊船 岡田淳
森のなかの海賊船 岡田淳
こそあどの森3
物欲に歪んだ社会の
理不尽で複雑な関係の中で
少し悲しいけれど
美しくもある物語
海賊船と言われている宝物を
探し続けて旅をしている
船大工で笛吹の祖先は
この幽霊船を作った一人だったと同時に
船乗りの道化の一人でもあったのかもしれないと
この本を読む人は
もどかしく思いながら
多重次元世界を旅することにもなる
ふしぎな設定だ