選択と依存は裏表 200619

選択と依存は裏表 200619
 
この場合の依存は
切磋琢磨における共生や利他心と異なり
競争社会に付随する執着のことである
 
全体は自らを意識した時に
無限に広がる部分に分解され
部分はそれ自体が一成る全体のフラクタルでもある
 
無限なる全てから誰かが選んだ瞬間を
他の誰かに与え続けることを支配と言い
支配とは搾取と同時にその相手に依存することでもある
 
この関係を拒否して一方的に
自ら相手を選ぶことは情報の処理能力が追いつかず
不可能であり
おみくじやフォークダンスのように
集合環境の中でヒラメク相手とつながっては
離れることしかできないのが建前だけれど
現実は縄張りが決めた善悪感と損得感が抵抗となって
執着が起こる
 
よく考えてみれば
自分という個性を持った部分性について理解した上で
たまたまの出合いを選んだ気になって
コツコツと体験を積みながら無限を求めて歩むしかない
しかし縄張りを超越して
素直が鍵となる閃いた相手と
切磋琢磨するその一瞬の発見こそが
具象的なリアリティーであり
このリアリティーの舞台から臨む
抽象的な一成る調和を垣間見るたのしい瞬間に
満たされるこの私の環境を俯瞰して見る喜びこそが
人生の醍醐味なのだろう