もしも詩があったら アーサー・ビナード 光文社新書

もしも、詩があったら (光文社新書)

もしも、詩があったら (光文社新書)

もしも詩があったら 

アーサー・ビナード 光文社新書

歴史にモシモは無いと言うが
「if・もしも」の広がりを切り口にして
過去を洗い直し
未来の可能性を開くことで
重たくて鈍くなった人生に
活を入れることができるかもしれない

特に詩を描く創造の世界には
欠くことの出来ない新たな一歩なのだ

p213のウィリアムプレイクの詩「ハエに」と
p224のエリザベスコーツワースの詩「かもめ」が
良いね
Wise Man of Gothamがバカの代名詞だと聞いて
もしもバカに成り切れるならばすごいねともおもう

江戸という三百年の非暴力社会 200223

江戸という三百年の非暴力社会 200223
 
戦争のない持続可能な社会を体現した江戸のゆるい政府
そこには柔軟で衛生的な活力のある知的文化が充満していた
格差からなる競争原理よりもお互いに利他的で
自己管理による日々を愉しむ棲み分けが可能な社会
 
サスティナブルな暮らし方によって暴力のない
文化を支える文明の歴史を創造した極東列島の事実
政治と経済を庶民一人ひとりの幸福を追求する手段として
心得ていた江戸幕府の秘密は
俯瞰による視野の広さがもたらす
個と全体の利他観からなる調和こそが
淀みない幸福の源だと心得ていたからだろう

今を体感する 200223

今を体感する 200223
 
今を捕まえたつもりでも
そこはすでにもぬけの殻で過去にすぎない
今夢見て策略を巡らせていることは
未来にかこつけた過去
 
今とは無限に広く深い冒険に満ちた瞬間を
重ねながらたのしんでいる今
それは無重力の調和に踊り
かけがえのない切磋琢磨に遊び
無条件の美と愛で飽和された
見渡す限りの花咲か爺に成り切っている
コマの中心軸

交換と分配 200223

交換と分配 200223
 
人間社会が自然界の法則である
分配という棲み分けや食物連鎖を無視して群れ
所有権という身勝手な約束事を発明して以来
自業自得の気の病とか依存心と言う不幸を生み出してきた
 
身勝手な権利意識の体験によって得た知識は
ずる賢い知恵を編み出し
交換と言う駆け引きを育て
都合のいい嘘と秘密を作り出し
競争心や嫉妬による搾取と支配へと駆り立てた
 
個々の尊厳を補い合う切磋琢磨と信頼による集いも
目先の欲に押された不安恐怖の流布で分断し合い
対等な共生関係から差別し合う競争関係へと
愚かにも視野を狭めてきた
 
相乗効果による飛躍を愉しむ精神的な意識を無視して
モノに特化した細切れの知識の収集に没頭する哀れ
強欲を育む交換社会は地域を潤すインフラを超えて
価値の蓄積とする限りない貿易へとはまり込んでいく
 
調和の関係が理想だと知りながらも
価値を値踏みする底なし沼の交換社会は
騙しや暴力で相手を貶める
繰り返しの戦争拡大へと発展せざるを得ない
この迷路から抜け出すには
落ち込んだ物欲と相対する精神性に気づき直し
自分を摩擦社会から解放する喜びを実感するしかないのだろう

○ナショナリズムとグローバリズム 200121

 
民族主義と自由解放主義
独立国家主義と連合主義
小さな政府による国境を無くした強い者勝ちの無政府状態
つまり個と全体をどう秩序付けて行くかということ
 
そもそもお互いの垣根を取り払うというグローバリズム
心の問題として個の自由自在な選択を尊重し合い補い合う
多様な調和や愛について
利他的に語られてきた無条件の美しい言葉だ
 
そこに土地や物に依存する所有権という条件を持ち込んで
強欲による搾取を目論み
アメとムチや不安恐怖をばら撒くことでひた隠しにしてきた
ヤクザな資本主義者や金融マフィアが
自由と解放という言葉を逆手に取って利己的に利用し
民衆を損得感で騙して取り込み
実質的な権力を手に入れて来たのが
情報と官僚と政治を乗っ取っている
中央銀行多国籍企業の株主として隠れた支配者たちである
 
彼らが民衆という同胞に依存し支配しようと企んで来たのは
解放を経済のみに限定することで
グローバリズムとは名ばかりの
真逆の暴力で地域性である衣食住を担保に取り
主権者たる国民の権利を見掛け倒しにして剥奪し
義務と責任だけを市民に転嫁する全体主義なのである
 
本来ならば市民が主体となり
生命を保つ手段とした地産地消の地域経済を
ベースにしてインフラを整備し
生命体の目的である精神性の具現化を進めることが
個々の目指す愉しい人生であり
それを支えるのが切磋琢磨する共生社会である
そのために有限性である差別や比較や競争心の摩擦を
体験して消化し
自らの心を視野の狭い有限界から解放することが
調和による飛躍を愉しんで今に生きる冒険なのである

ここが家だ ベン・シャーン アーサー・ビナード 集英社

ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸

ここが家だ 

ベン・シャーン アーサー・ビナード 集英社


不安恐怖がもたらす終わりのない
強欲や競争心や暴力となる縄張り根性
依存心からなる責任転嫁と義務と権利意識
これらは
社会問題であると同時に個々の魂の問題でもある
天に唾吐く自分の愚かさに気づけず
押し流し合ってしまう愚かに立ち向かう
二人の作家が出会うことで出来た最高の本がこれだ

これでも世界は変わらずに
怒涛のごとくの強欲に押し流されていくしか無いのか?
有限的社会から見ると確かなことのように思われるが
無限的視野で見るならば
相乗効果による爆発的な心の解放が
弾けているように垣間見えるではないか!

わたしの森に アーサー・ビナード くもん出版

わたしの森に

わたしの森に 

アーサー・ビナード くもん出版

縦書きなのに左開きの本にビックリ
ついでに探偵物やサスペンス物のように
頁をめくれどめくれど主人公が見えてこない
カエルらしいがネズミかもしれないし〜
と思っているうちに
毒蛇が影を潜めていた

最後に挟み込まれた付録に
一際光る作者のことばがあったけれど
本文のページに入れて欲しかった