河童のユウタの冒険上下 斎藤惇夫 金井田英津子 福音館

河童のユウタの冒険上下 

斎藤惇夫 金井田英津子 福音館

 

地球全体の調和のとれた幸福な社会を目指す
英雄たちの壮大な物語
この物語で気になるのはディズニーでありがちな
英雄の魔法に依存することを教え
過去でしか無い故郷に戻ることで幸福を与えようとする結果主義である

欲を言うならば
自分で考え信頼し合える出合った仲間と切磋琢磨してお互いを磨き出し
皆んながそれぞれの方法でシナヤカな集いに参加することを目指し
対等で自在な環境を創造することで視野を広げる全体観と
今を中心に未来を描いていく気づきの冒険の過程を描いてほしかった

 

方丈記私記 堀田善衛 筑摩書房

 
堀田善衛という作家の人生観と生き様を支えたであろう
方丈記鴨長明の人生が選択した前向きで凄まじい
反逆児の道楽
 
後ろ向きに生きる所有と利権に依存した貴族社会の欺瞞に
溺れる虚栄心の中に収まり切れずにはみ出した
鴨長明も美意識に挑発された堀田善衛
又それを確認している私自身へと
大自然に対する人間社会の逆行に逆らって
大自然を視野に入れた前向きの本流に戻ろうとする
マイノリティーが延々と何千年も続いてきたらしい
末法三千年説とも重なる話でもある
 
釈迦もイエスマホメットも後ろ向きの物理的な力に利用されて
今では陰ばかりの存在に成り果てているけれども
その中で活き続けている調和によって自律を目指す
個の集いへの求心力がいつ日の目を浴びれるものとも知らずに
世界中にアウトサイダーとして脈々と息づいているのであろう
 
まさに今何千年の時を通して
方丈記に描かれた姿形が世界中に再現されている最中であることを
この本が示している
何かを学んできたとは思えないこの悪魔的社会という組織は
個々の人間にとって大事な反面教師としての必要悪なのだろうか?
 
文中で気付かされた所を抜書きしてみよう
48ページ
近衛文麿の書いた天皇に対する上奏文である
これによると軍人の多数も右翼も左翼も官僚も皆共産主義者であり
と言う
資本家と貴族以外は共産主義者だと恐れている様子がうかがえる
「遂に革命の目的を達せんとする共産分子なりと睨み居り候」とも言う
近衛文麿は共産革命を防止し国体を守るためにのみ戦争終結を急いだ
この国体とは天皇と貴族社会を指しているのであるり
こうしたわけで
責任の全てを転嫁することで逃げる依存心が支配階級に蔓延した
 
223ページ
藤原定家は実朝の求めに応じて曰く
言葉は古きを慕い心は新しきを求めと言う
この本歌取り文化は連綿として我々の文化と思想の歴史に生き続けた
こうして知識だけで意識の欠けた社会が今に至るまで植え付けられてきた

目的化された存続行為 170811

目的化された存続行為 170811
 
後ろを振り返った底なしへの怯えと
不安恐怖によって視野が狭くなって
手段を目的のごとくに扱うことの危機
そこに過去へのこだわりが起こり
自虐と他害による止めどない共食いが始まる
 
トータルの大自然は今を中心にして
自主的な棲み分けと食物連鎖の循環によって
常に歪みを自己調整している
調和の前後左右全てを行きつ戻りつ
作用に反作用を繰り返して振動している
 
その周期が細かいほど零という無限なる解放に近づき
大きく揺れるほど陰日向ができ
物理的な力の法則に縛られることになる
これが部分感によるルールで治める摩擦世界を作り
執着心が対等性と自由自在性を奪い
過去への依存搾取支配の競争関係を作り出す
 
この隔離されたマイナーな関係から逃れるには
しっかりと物欲と暴力の関係を体験して咀嚼し
視野を広げて癒着のない自律を目指し
過去から現在へと卒業しなければならない
 

自尊心 170810
 
自分自身と対話のできる状態が
現実を活きていることの証かもしれない
自分に恥じる勇気を捨ててしまうまでは
嘘をつかずに暮らせるということだ
 
人間はあらゆる生命体の中で全体観から
分離した知恵を創作する知識の量を
飛躍させて以来物質界を支配し占拠してきた
 
その反作用に無意識ながらも怯え
その不安恐怖に追い立てられて
有史以来嘘に嘘を積み重ねてきた
 
人生の旅を登りつめても
過去に執着する欲だけが残り
達観できないまま命の分水嶺を越え
下り坂に入る時なにを選択するかによって
自尊心を解放できるかできないかの瀬戸際で
長い眠りに入る死に方が決まる

◎貧すれば鈍する 170803

◎貧すれば鈍する 170803
 
収穫が貧すれば知恵も鈍する
しかし
収穫が貧しても知識は鈍しない
ちなみに
収穫が多くても視野が鈍すれば
意識も貧する
つまり
貪欲は視野の狭さから起こり
全体観の大きさによる倫理観は
視野の広さによる意識の深さをもたらす
更には
強欲が持ち込むプライドと不安恐怖は
暴力に依存して所有意識を醸し出す

2017年世界最終戦争の正体 馬渕睦夫 宝島社

2017年世界最終戦争の正体 
馬渕睦夫 宝島社

 

選民意識の強い閉鎖的な民族主義者を煎じ詰めれば
利己的故に恐怖心が強く支配欲に目のくらんだ
縄張りを盾にしたナショナリストだということだろう
彼らは共に過去に権利に逃げ込んだ者達である

著者の馬渕さんが安倍総理を盛んに持ち上げているのも
この時点で利害が一致しているだけのことであろう
同じ世界支配という恐怖に駆られた目的を共有しているからだ
その一方でNWOという金融で世界を支配したいとする者達とは
同じ一つのパイを食い合う仲間であると同時に
宿敵だということである

同じグローバリズムでも裏表があり
世界の支配と世界の解放という目的の違い
偽りと真実の二面性を持つグローバルという言葉を理解してから
未来を議論しなければ無益である

生命維持の手段でしか無い経済活動を握ることによって
なし得る兵糧攻めを武器として独裁世界を目論んで暴力に依存する
国債金融組織を動かしている人々は
グローバルという甘い言葉を偽りの疑似餌として
ダブルスタンダードを操るペテン師である
ナショナリストも同じムジナである

真実のグローバリストは
国家という縄張りに巣食う民族主義者を信奉する
ナショナリズムを解放して 目的化して来た経済支配を
本来の生命維持に戻し
個々の自在性と対等性を支えて共生関係を育てていくことである

民族主義は文化を継承することではないことに気付こう

スノーデン監視社会の恐怖を語る  小笠原みどり 毎日新聞出版

スノーデン監視社会の恐怖を語る 

小笠原みどり 毎日新聞出版

 

 

地球上で最大の恐怖組織を相手に内部告発へと踏み切った

英雄らしからぬ沈着冷静な一匹狼の周到な頭脳とユルギのない心に感動

読むほどに事実は小説よりも奇なりを実感し
利己心に目がくらんで搾取する依存以外に生きる価値を見いだせなくなった

人間の浅ましい姿を垣間見ることになる

 

これほど頭の回転が素早く巧妙なのに何故一歩下がって世界を俯瞰できないのか
どう考えても不思議だけれども
一度振り向いた過去の知識と知恵から抜け出せずに井の中の蛙に閉じこもっている
これが彼らのあわれな現実なのである

 

不安に怯えてパニクッタ火事場の馬鹿力は冷血この上なく凄まじい暴力となって
執拗にイジメとカツアゲとイタブリに癒やしを求めて何千年と
世界制覇を企てながら生き延びてきたのである

権威ある存在であるほど悪魔が天使の衣を羽織る影で警察国家を操る存在だということだ

今では咳払い一つで側近共が忖度して人より先んじて汚い仕事を率先して果たし

タナボタの利権を献上してオコボレを頂く秩序とシキタリと監視システムが行き渡り

信頼関係を壊された市民同士が裏切り合う
少しでも頭を上げて首を出したり流れを乱せばたちまち通報される監視社会
自尊心や自律心や哀れみや対等観や全体観を持とうものなら徹底的に
アメとムチで洗脳されるか殺されるかのどちらかであることを理解することになる

 

勿論監視社会から抜け出すにはどうすれば良いのかという問題が大事である
対立と疑い合うことこそが彼らの罠だと気付き過去に溺れた依存心を跳ね返す勇気を持ち
前後左右を見渡せる今を捉え直してお互いの存在を認め合い

対等観と自在性による民主主義を目指すことである
不安恐怖におびえさせられて分裂してしまった市民同士が信頼関係を取り戻すために
自主的に一人ひとりが全体観を求めて視野を広げ切磋琢磨できる仲間を創ることである