2018-01-26 植物の貌 吉村華泉 主婦の友社 植物の貌 吉村華泉 主婦の友社 華道龍生派幹部総出の抽象的な作品集である 確かに見応えがあって面白い 生き物を切り取って造形美とするのだから 生贄でもありエントロピーに乗って 刻々と姿を変えるきわどい美の創造でもある だからこそ思い残すことのない 吹っ切れた表現ともなるのかもしれない 形として残るのは記録写真に付随する 作品名や作者の名前 社会的価値観ぐらいなもので 本質は消え失せるのだから 余韻だけで何も必要としない筈の世界でもある