自己の尊厳とパフォーマンス 160923

自己の尊厳とパフォーマンス 160923
 
それぞれが世界の中心である自分を深く愛するほど
利己的な視野の狭さから離れることができ
宇宙全体を俯瞰して今を迷わず選択し判断できるはずだ
自らの心を満たす尊厳が五分五分の冒険を後押しする
 
脇見ばかりに気が散り身の回りがおろそかになると
他人の選択が気掛かりで自分の本音を見失う
更には近くでぬくもりのある現実よりも
遠くに見える物的な蜃気楼に憧れ満たされることがない
 
地産地消の食物連鎖から外れて搾取する所有欲に溺れる
全ては全体観を捨てた部分同士の外と内の分離感
過去を引きずる物欲がもたらす不安恐怖から遠ざかる意識
相対する自分と相手の対立感と競争心による共食い
寄らば大樹の陰の依存心と利権という過去への執着
 
自らを律する自己の尊厳である意識をかなぐり捨てて
社会的価値観という比較に目が眩むと
社会的な評価を求めるパフォーマンスで過剰な摩擦を起こし
その余分な作用と反作用に一喜一憂するすることになる
 
人為的な国籍や血などだけにとらわれることなく
意識とともにある五感の奥深くに潜むものである
 
文化は美と醜が相対する社会の本質であり
その先にあるものは個々の中心となる命が目指す目的だから
まずは政治的に依存する官僚支配の縄張り国家から
開放する必要がある
 
それに引き換え生命の手段で文明の一部である経済は
あくまでも対等で自在な冒険のために個々の衣食住を支える
縁の下の力持ちとして存在できる自然環境でなければならない
 
寄らば大樹の陰に依存して過去に逃げ込む暮しは本末転倒
地球全体の調和を視野に入れれば
近くの家族や地域や友人との違う者同士の理解ある連鎖で
程々の距離を保ちボーダーレスな全体観を模索しながら
自らの誠実で嘘も秘密も必要としない外交的手腕で
お互いを速やかに解放していく選択を可能にする
 
全体感は解放された勇気さえあればホログラム現象によって
どこでもそれなりの感度で読み取ることができるが
自己本位になって卑屈になると虚勢を張らざるを得ず
弱きをイジメ強きを主ねて心も暮らしぶりもすさむ