取り憑かれることの逃げ道  150718

取り憑かれることの逃げ道  150718
 
切った張ったの賭博やスポーツがはやり
エンタメにセックスに使い捨てのショッピング宗教に
ドラマではホラーにメロドラマにサスペンスに戦争物に
ラブロマンスに英雄的男のロマンが流行する
 
このどれを取っても支配と従属
視野を狭くした依存の関係に取り憑かれていることに違いなく
我が身を生贄にすることには目をつぶり
僅かな安全地帯に囲われる自己放棄に憧れる
 
こうした本末転倒でしかない怠惰な怠け癖はどこから起こるのか
少なくとも自分で歩けない産まれた当時の赤子は
全身を未知なる今を選ぶことにつぎ込んで
自主性を主張しているし
社会的価値観に侵されるまでは正面を向いて生き抜こうとする
それが何を以って不安恐怖に侵されて嘘と秘密の底なし沼に
はまってしまうのだろうか
 
自然の流れと同期した参加による相互扶助と相乗効果の
調和という冒険から逃れて
未知に対する純粋な好奇心が
過去への唯物的依存心にすり替えられる時
《怖いもの見たさ》は本能と呼ばれる後天的な欲と情からなる
不安恐怖に突き動かされて
心の意に反んする行動を起こす《嘘》の行為なのではないだろうか
 
問題はこの人工的な《社会的価値観》という迷路を
作り出す依存心と後ろ向きな姿勢にある