具象の美と抽象の美 150617
具象の美と抽象の美 150617
流れる調和の美は部分であるが故に
歪んで作用と反作用を繰り返す動きのある姿形を表し
未知に対する好奇心で満たされたモノとなる
とどまる対称の美は完璧で静かな無形なるが故に
自らの有り様すら知らない存在を秘めた
無意識で満たされる真空となる
この相対する二つの美である部分と全体が
つながってこの世という生命体の連鎖を創造する
全体の静なる美が自らの存在に目覚める瞬間
その根源たる構成要素を表して
全体という無限と部分という有限のマトリョーシカを織りなし
循環しながら出合った全ての色によって
輪郭を重ねる集合意識を成長させていく
それはあらゆる色を再現しながら無色透明な和光へと
美を発見する永遠なる冒険を繰り広げていく
それは骨の折れる苦労な旅であると同時に
常に新たな気付きと悟りに満たされた喜びの瞬間でもある