競争が不幸な理由 170415

競争が不幸な理由 170415
 
嘘と秘密なしに競争が成り立たないから
もしも信頼し合ってしまえば競うことも争うこともできないから
もしも自律しようと思ったり仲良くしようとすれば
嘘も秘密も付けなくなってしまうから
 
勝つためには相手を倒して不幸にしなければならないので
生活権を奪ったりイジメたり脅したり仲間はずれにしたり
だましたり恨んだりし続けていなければならないから
いつ奪い返されるか追い越されるか心配し続けて逃げ続けて
死ぬまで追い掛けられ続けていなければならないから
 
自在も対等も調和も自由も平等も平和もダンスも歌も
感動も相乗効果も切磋琢磨も真実の追求もできないから
競争には疑いと破壊しかなく
育てたりつくる喜びもなく独裁以外の民主主義がありえないから
循環のない一方通行は切りのない所有欲で自分の足まで
食べ尽くさなければならないからである

麻薬 170414

麻薬 170414
 
芥川賞に代表されるような社会にもてはやされ
突っ張って表層をとらえて媚びるのが上手いだけの
才走った人間たちは結局成り上がりを目指しているに過ぎず
麻薬なしで生きられない弱虫な輩なのようだ
 
誰にも真似のできない自分だけの独創的な仕事をしていると自負し
そのくせ外目線で日々を暮らす全体と部分の関係という
本物の人生から逃げ
一番軽蔑しているであろう依存と搾取に溺れている自分にすら
気付けずにいるのだ
 
歴史という過去に学ばずして
言葉を喋ることすらできないのだという事も知らずに
個性だの独創だのと孫悟空観音菩薩の中指とは知らずに
立ち小便をして来るのと同じのぼせ上がったボンクラなのだ
 
そんな才能ある人の中でも極一部に全体観と部分感の関係に目覚めて
シナヤカに背伸びせず清濁併せ呑んで社会丸ごと
コツコツと見守れる人もいる

◎一成る相対 170414

◎一成る相対 170414
 
三次元は時間と空間を含む
時間から空間だけを切り離せないし
空間と時間を分けることなどできない
この二つは一心同体である
 
従って大自然には無限と有限
ゼロ次元と三次元しかない
一次元も二次元もゼロ次元に含まれ
三次元には四次元以上の全てが含まれる
 
相対の関係には
あなたと私のほかに一体という
三つ目の関係が含まれている
 
 

真空管 甘糟りり子 文藝春秋

 

石原慎太郎太陽の季節

村上春樹坂本龍一田中康夫池田満寿夫などなど
ブランドや横文字の多い
ファッショナブルでエグゼクティブな社会の
飽き飽きしながらも抜けるに抜けられない上澄みを描き
読者やファンは成り上がり階級の片鱗をキラキラ味わう

 

このどこにいても満たされることのない
乾いた上澄みこそが競争原理による格差社会
現実なのだろう

 

それにしてもキラキラしたルアーと疑似餌の中を
ハラハラと泳ぎ回り続けなければならないなんて
バカバカしくて付き合いきれない
と言って流れから降りてしまえば
村八分にあって干されてしまう不安恐怖

利権による依存と搾取の圧力に翻弄される
ピエロかペットか奴隷か家畜か
上を見ても下を見ても延々と搾取の関係が続く
そんな中をカンダタは仲間を蹴落としながら
細い蜘蛛の糸にすがって生き延びようと利己的にもがく

それでもこうした中身のない作品がマスコミによって
もてはやされて作家はのぼせ上がり庶民を貪る

 

こんな自ら湧き出す喜びもなくお互いの利己による外圧で
怠惰になり鞭打たれる下克上の物語は

源氏物語に始まり未だに学ぶこともなく続いている

おお方の文化とは浅はかなものである

 

飛躍と咀嚼 170411

飛躍と咀嚼 170411
 
大きな環境の変化は強い緊張を要求し
ロマンという喜びをもたらすけれど
それも日常化することで階段から踊り場や
山谷から平野へと馴染んでいく
この気の緩みが思わぬトラブルに落ち込む
小さな緊張を作りながら
成長への咀嚼の場をつくり次の大きな冒険へと
離陸していくのが人生なのだろう
 
人間は知識に依存して
咀嚼を怠り大きすぎる余剰生産物を扱いかねて
ダブつかせてしまうことで
成長をおろそかに過去や眼下を覗き込んでしまい
縄張りという不安恐怖の巣を抱え込むことで
踊り場に逃げ込み人生を無駄に
溜め込んでしまう選択をするようになったのだろう
 
切磋琢磨の循環を怠った踊り場は腐敗を強めて
別の還元へと流れ出すことになるのだろう
 

きかせたがりやの魔女 岡田淳 偕成社

きかせたがりやの魔女 岡田淳 偕成社

 

小学校には魔女か魔法使いがすんでいる

魔女はあだ名で呼ばれる

主人公の魔女はクロツグミをつれたチヨジョさんという

100歳で定年した後で

小学校に一年間だけ舞い戻り

一人の小学生
多分著者の岡田さんをつかまえて

ストーリーテリングを隔月ですることにしたようです

その六回の話を綴ってのがこの本になりました

 

その一年後岡田さんは中学生になり
ある日偶然に電車の窓からチヨジョさんの家を突き止めます

再開した二人は・・・

トータルな人生 170410

トータルな人生 170410
 
見晴らしが良く時間割に縛られない暮し方には
嘘や秘密の入り込む隙間ができない
 
毎日を愉しく暮らそうと思えば隣を巻き込む必要がある
お互いの凸凹を補い合うことで協力し合い
隙間を緩やかにつなぎ全体を支える基礎をネットすることで
相乗効果という手に手を取った個性で起こる飛躍を
愉しむことができる
 
切れ切れの衝立で仕切られた隣同士の秘密の中の暮しは
縦社会のよる一方通行の都合で歪められた情報提供による
片側しか見えない怪しげな関係を作り上げて
信頼の代わりにお互いを追い掛け合い続ける競争原理で
嘘と秘密による争いの絶えない縄張り社会をデッチアゲてしまう
 
分担に分業に分析にディテールにと集中し
切れた間をつなぐメンテナンスをバカにして手を抜いてしまうと
総合的な連帯関係のシナヤカサを欠き
循環するエネルギー補給を可能にするトータルとしての
無駄を無駄としない流れからはみ出してしまう
 
中心とつながる無限観を無視して有限的な摩擦界に固執すると
無い物ねだりの依存心にすがり
ニュートン力学の落とし穴の中という
井の中の蛙から出られなくなってしまう