奥行きの子供たち  半田広宣 春井星乃 まきしむ

奥行きの子供たち わたしの半身はどこに? ヌーソロジーで読み解く映画の世界

奥行きの子供たち
半田広宣 春井星乃 まきしむ

初っ端から面白いの連続で引き込まれる
映画をツマミに対話調で
軽く描かれているけれど
その中身はヌーソロジーと言う
やたら造語だらけで読みにくい
半田さんが打ち立てた宇宙哲学を
背景としながらギリシャや日本の神話に始まり
哲学に物理に倫理に医学に心理学に
オカルトに映画に科学の全てに通じ
文化に宗教に政治経済と
あらゆるジャンルが顔を出して
無限なる宇宙と人生を紐解く
長屋の大家とご隠居とクマさんが
寄り合う落語のように
「三人寄れば文殊の知恵」とばかりに
語り明かす421ページの分厚い本
シュタイナーやカタカムナにも通じる中身

しかしあいも変わらず専門用語が飛び交う
物的学問から抜け出せていないのが残念
子供にもわかる言葉に咀嚼してほしい

今年10歳になる孫と37歳の息子の誕生日に
プレゼントしようと今から楽しみだ