それは進化なのか変化なのか 180602

それは進化なのか変化なのか 180602
 
もしもこの世が目的を持った流れならば
そこに進化がなければならない
生命の多様化は目的なのか手段なのか
それは競争原理なのか切磋琢磨なのか
 
競い争うことで
例えばカッコウオナガの托卵関係を見て
騙して侵略を試みる方と
騙されて侵略される側の知恵比べによって
オナガが守り切るか
あるいは守り切れずにオナガが全滅したとしても
カッコウはその生活を全面的に変えて
別の托卵先を探し出さなければ
生き延びられないハメに追い込まれて
ヤクザな流浪の旅を続けることになる
 
つまり托卵そのことが愚かな選択なわけだけれども
カッコウに今更子育てのノウハウを
一から学べるチャンスは訪れそうにない
流れとしては侵略側が攻めきる前に
もっと旨味のある別の相手に乗り換える方が
得策だと判断するだろう
 
こうして托卵関係の過程を俯瞰して広く見ると
果たして生命に目的があるのやら疑わしくなる
多分歪むことでしか具象性を持った
相対的な姿かたちを成すことができないと判断した何かが
摩擦界を通して絶対なる自らを確認すべく現したのが
この世という相対性時空間だったのではないだろうか
 
真球という無限の存在があるのか無いのか〜
ということになる
もしも私達生命現象に目的が無いのならば
この世そのものが絶対の混沌なのであり
その一部の模様が見ようによって現状の姿形に
見えているだけだと言うことになる