絶対神故のパラドックス 200912

200912
 
一成るモノの正体とは
唯一の答えはその抽象性故に
教える言語を持ち得ない
意味を成す言語ですべてを表現するには
具体的すぎるだろう
 
プラマイゼロの全体性と
個性に特化した部分性は
相似による入れ子に成れても
必要十分条件を満たせない
 
周波数を合わせる通訳の存在が無い限り
神と姿形を成すモノとの交流はできない筈だ

恋  200911

 200911
 
愛は無条件で無制限の素であり
この重力場に属すモノではなく
全ての世に潜在する目指すべき
美であり調和である
 
恋はまさにこの世の目的であり
冒険そのものである
条件だらけで制限だらけで
その場限りの明日をも知らぬゲーム
 
この世はあらゆる物的体験により
自らの存在を余すことなく
確認し続ける永遠の場であり
空の意識を見出す所である
 

物質次元と愛 200910

物質次元と愛 200910
 
遠くて近きは男女の仲
恋は三次元モノ世界で起こる
重くて閉ざされた主観的な物欲の関係
 
故郷は遠くに在りて想うもの
慈愛は次元を超えた絶対観から
三次元時空間をみる俯瞰的な心
 
この世で愛を表現するなら
解放された心からの
利他心による淡い循環でつながる強い力
 
モノを優先する所有欲に紛れ込んだ心は
閉ざされた縄張りを作り
利己心を隠して奪い合う迷路ゲーム

約束もパラドックス  200909

約束もパラドックス  200909
 
指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます
約束や契約は破るためにある
だから保証の代わりに不平等な
枷を掛けて小指をチギル
誓うことは破ることを前提として
抵当を入れること
 
天動説でも地動説でもなく
全動説のこの世に一瞬たりとも
変化しないものはない
約束そのものが不可能なのだ
調和だろうが美だろうが愛だろうが
次の瞬間には今と同じでありえない
 
常に今を冒険しているのが定めだし
出合いこそがたのしい喜びなのだ
出合いの相手のたのしい冒険を
阻害することは相手の不幸を願う
愚かな行為であり
自分の分身を自虐していること
更に自分の自由を失うブーメランを
投げるパラドックスに陥ることになる

大掃除  200907

大掃除  200907
 
南部風鈴の短冊が珍しく
ちぎれるほど揺れているのに
聞こえるのはそれにも増して
激しい風と雨の音ばかり
 
五感を研ぎ澄ませば
大自然の大掃除が隅々に行き渡り
心にこびりついたモヤまでも
大地に溶かしこんで
淀んだ流れを清々しく若返らせていく

美味しいということ 200829

美味しいということ 200829
 
心が満たされる恍惚の瞬間でありながら
振り子の頂点に居続けることを許さない
流れの中での体感らしい
 
第六感を呼び起こす五感の一つでもあり
変化を好むくせに石橋を叩く保守性で
具体性を確保する
ここで未知なる人生を楽しめずに
へっぴり腰になって依存側に振れてしまうと
今を選択する冒険の流れから落伍して
過去への搾取と支配に執着する
重い摩擦界に陥ることになる