◎勝ち負けによる法社会の終焉 170912

◎勝ち負けによる法社会の終焉 170912
 
主観的な損得や不安恐怖の感情から
客観的な精神性へと脱皮して
個々の意識が成長できれば
嘘も秘密も詮索も必要のない信頼による
個としての対等な存在同士の
シナヤカに連鎖した調和による集いが
以心伝心のテレパシーとインスピレーションによって
最小限の摩擦の中で全てに理解が行き渡る
 
問題は過去の権利を主張して
合法にオンブする搾取と依存心を卒業し
あなたも私も今を要とする選択に
責任を持てるだけの自律を目指せるかどうかである
 
この分水嶺を乗り越えれば失敗を恐れることなく
むしろ失敗の過去を反面教師としてワクワクと
愉しみながら今の出合いに挑戦し続けることができる
 

哺育器の中の大人 精神分析講義 岸田秀 伊丹十三 朝日新聞社

哺育器の中の大人 
精神分析講義 岸田秀 伊丹十三 朝日新聞社


伊丹さんの回転の速さと博識の広さは尋常でないな〜
これを読んで彼の映画の切込みの鋭さに納得がいく

伊丹さんが岸田さんの講義を受けると言う設定の本だけれど
しばしば逆転する場面で議論が進行形に盛り上がって実に面白い

岸田論は人間の赤子は未熟で生まれるために本能が出来てあがっておらず
じぶんとその環境を認識できず後付の幻想で埋め合わせているから
宙ぶらりんなのだという
この未熟であることが人間のあらゆる状態に影響している

人間の心には3つの要素があると分析する
エス(本能的な要求や感情や)
スーパーエゴ(道徳やルールなどの社会性のことで超自我
エゴ(エスとスーパーエゴを調和させる機能のエゴ)

ちなみに動物はエス(本能)に規定された現実を中心に暮している
人間はエゴ(自我)を中心にバランスを取りながら生き延びているが
このバランスが取れずにエスが大きくなり板挟みになって苦しんでいる

心については特に部分である知識を寄せ集めても全体像を結ばない
粗末でも先に意識という全体像を持って知識でふくらませるべきだろう

最後の「ニホン人の精神構造」は実感があるので特に面白い
アイデンティティーの問題があるから自立(自律)できない
男社会が男であることを強要しそ所有欲のために競争原理と暴力が正当化され
強姦と言う現象を作り上げる
ナルシズム・サディズムマゾヒズムなどなどの問題も
未熟性がもたらしたという

◎超能力 170908

◎超能力 170908
 
はるか遠くで起こっている個人的な現象を
俯瞰して見る《瞬間移動》や
自然界に充満する気を吸収して
気の玉を撃ったり癒やしたりする《気功》や
心で情報交換する《テレパシー》や透視や
死者などと交信する《チャネリング》や
超能力と言われる力を持つ人達が
視野が広く意識の高い人達かというと
そうでもない
 
むしろ依存心や物欲が強かったり
傲慢だったり嘘つきだったりすることが多いし
俗に狐憑きと言われる現象で
一時的に訪れた棚ボタ的な力の場合が多く
その後の人生を過去に囲われて過ごすことになる
 
神から啓示を受けたという人も
神に会ったという人も
神をモノとして捉えた選民意識に陥って
残念ながら神もどきのフンドシで相撲を取り
搾取と支配に依存してしまうようになる
 
いっそのこと本気でドン・キホーテのように
成り切ってしまえれば浮かべるだろうにと思う
 

◎宇宙の民 170905

◎宇宙の民 170905
 
地球人と対話をするために宇宙を飛び交う未確認人類が
宇宙から地球におとずれるとすれば
地球人の暴力から宇宙の調和を維持することが目的で
地球人の個意識を育てることによって個々の自律を即し
過去に根ざす競争原理の暴力から
今を中心とする切磋琢磨によって視野を広げ
集合意識の成長を促進することであると考えれば
生命の目的は精神の成長による真理の追及なのだろう
 
私達地球人も宇宙の民の一人であり
生産と整理整頓という生命が生き延びるための
物質的手段をAIとロボットに預けることで
人間は子育てと縁起という人間関係と
意識という形而上の研究である大きな目的に向かって
邁進できる環境を手に入れることになる
 
物質への依存世界から自律へ向かう精神環境へと
飛躍する時代の到来ということになるのだろう
そのためのメッセージはクロップサークルなどで
時間を掛けながら行われてきたし
それはお互いの距離感を縮めて来たようにも思える

◎武士 170904

◎武士 170904
 
非暴力以外に暴力を解放する手立てはない
もっとも強いものは揺るぎなく嘘のないシナヤカさである
何故ならば信頼関係による調和を目指す意識こそが
死をも恐れず縁を通して球体を創造する唯一の道だから
 
極めた武士は食わねど高楊枝
空気のように誰にも束縛されることなく個と全体の関わりを
心に秘めていられるから裏も表も近くも遠くも理解して
速やかに距離を保って添うことができる故
 
宗教を超えて権力がはべらかす選民意識に対して
差別を解放しお互いの対等性を求めたキングも
塩の専売を解き放つために歩き始めたガンジー
ボブマーリーもジョンレノンもマイケルも
石井紘基も利休も銃弾に倒れたけれど
その人生は不言実行であり言行一致の武士の姿であり
良寛円空もそれに続く者達も
ナウシカも千も非暴力の意識の力で心を開き
限りない物欲に目の眩んだ金貸しが唱える合法という
理不尽な暴力を静かに乗り越えていく
 
願わくば多くの民が彼らの如く意識の成長に目覚め
切磋琢磨することで競争原理を卒業して自律と信頼による
調和の関係を目指して生きる極め付けの武士に続かんことを
 

成長を目的とする人生 170903

成長を目的とする人生 170903
 
まだ未分化の抽象的な全体観を持ったままの
《未熟児》である赤ん坊としてこの世に産まれ
唯一の存在として自己主張することで
まっしぐらに具象的な知識の収穫と
意識の成長を全体感からの本能として自主的に目指す
 
言葉を覚えた一人の人間として分化を強め
互助的な集いの中で子どもとなる《幼年期》には
関係性という抽象的に少し高い
出合いを選択するための視野の問題に直面し
社会的な裏と表と言う知恵を学び始める
 
性に目覚める《青年期》には女性性と男性性に分化した
部分としての個性ある人間に目覚めた自己主張によって
相対性時空間における全体とは何かを考え始める
 
つがいとなって子供をつくり社会性に関心を持つ
《壮年期》には組織の中で大小や強弱の直線的な力と
循環する曲線的な流れの中でパラドキシカルな
矛盾を孕む社会性に揉まれ
過去を起点とする競争原理と
今を中心とする切磋琢磨のハザマで
部分の中に存在する全体に気付き
知識を咀嚼した意識を発見して
より広い冒険の旅に翻弄される
 
子どもを育て終わり生産と消費から解放される《老年期》には
母性性と父性性を目指し個意識と集合意識の関係として
部分と全体を見つめ直し出合うことの縁の関係に気付きながら
肉体としての直線的な部分性の一生を終えて
純粋な精神性による曲線的な全体観の循環へと戻るのだろうか