にわか霞 150409

にわか霞 150409
 
見渡すかぎりの明るい視界に満たされた旅の中で
にわかに湧き出す霞に包まれ集合意識との回線も切れたのか
心という羅針盤がかすむ
 
これも一つの踊り場なのかもしれない
足場も揺らぎ手綱もなくし
丹田の座りの悪い時にはその居心地の悪さを見つめながら
視界が冴え渡るまで呼吸をゆるめて焦点を無限に解放して
五感が次の目的をとらえるまで慌てずに三角波に逆らわず
待つしか無いのだろう
 
出来る限り期待も夢も描かずに他人ごとのようにしていれば
不安も船酔いすることも少なく過ごせる筈だ