まんがでわかるジョージオーウェル1984年 山形浩生 前山三都里 宝自社

まんがでわかる ジョージ・オーウェル『1984年』


まんがでわかるジョージオーウェル1984

山形浩生 前山三都里 宝自社

単に小説を漫画家した物ではなく
山形さんが「1984年」をベースにしたマンガをツマミにしながら
今日の世界を牛耳る暴力支配の問題点を自分流に解き明かした内容である
宗教による精神支配や金融経済による権利支配が
民衆を手な付かせる為の徹底した洗脳システムを浮き彫りにする

1984年」のストーリーは
寄らば大樹の陰と言う従属の喜び
独裁による全体主義への依存と秘かに反発する地下組織
徹底した相互監視の洗脳教育で親子間の愛情すら
奪い取り密告を奨励する警察国家
筒井康隆の「48億の妄想」を思い出すけれど
こちらは小説であると同時に予言的要素が高く
ロシヤ革命と西欧社会を見つめた現実的な話で
グローバリズムが蔓延する現在とも重なる内容である