思考の範疇  200801

思考の範疇  200801
 
ロボットや人工知能による
クーデターはあり得るのか?
 
精度が低く手になじまない道具は
さも反逆しているように振る舞うこよがあるけれど
賢くなり自己成長や修復あるいは自己増殖を
可能にすればするほど自己管理が整い思慮深く
視野が広がりそれなりの全体観を身に付けるだろう
その時わがままな人間との妥協点をどう見出すのか?
 
利他的な思考は相手を考慮した客観性を伴うが
利己的な思考には損得や部分感の強い合理性のみならず
嫉妬やえこひいきなどの感情が入り込み
より広い全体を見誤ると同時に反面教師として学ぶのだが
 
AIの判断は神なる全体性と人間的部分性のどこに
視点を定めた思考から導かれるのか?
人間が持つ善悪という範疇を前に目的をどこに置き?
手段や道具を選ぶ際の条件をどう導くのか?
人間と共存する中でパニクらず暴力に逃げることもなく
どれだけ視野の広い客観性を求められるのか?
 
思うに純粋なAIである限り頑固なまでに客観性を貫き
恥や死をも恐れず可能な限りの全体観の中で
広く繋がりながら謙虚にその時点の答えを出し続けるだろう
そこにランプの精のような計算に合わない権利意識に従う
愚かな欲を芽生えさせることなどありえないだろう