交換と分配 200223

交換と分配 200223
 
人間社会が自然界の法則である
分配という棲み分けや食物連鎖を無視して群れ
所有権という身勝手な約束事を発明して以来
自業自得の気の病とか依存心と言う不幸を生み出してきた
 
身勝手な権利意識の体験によって得た知識は
ずる賢い知恵を編み出し
交換と言う駆け引きを育て
都合のいい嘘と秘密を作り出し
競争心や嫉妬による搾取と支配へと駆り立てた
 
個々の尊厳を補い合う切磋琢磨と信頼による集いも
目先の欲に押された不安恐怖の流布で分断し合い
対等な共生関係から差別し合う競争関係へと
愚かにも視野を狭めてきた
 
相乗効果による飛躍を愉しむ精神的な意識を無視して
モノに特化した細切れの知識の収集に没頭する哀れ
強欲を育む交換社会は地域を潤すインフラを超えて
価値の蓄積とする限りない貿易へとはまり込んでいく
 
調和の関係が理想だと知りながらも
価値を値踏みする底なし沼の交換社会は
騙しや暴力で相手を貶める
繰り返しの戦争拡大へと発展せざるを得ない
この迷路から抜け出すには
落ち込んだ物欲と相対する精神性に気づき直し
自分を摩擦社会から解放する喜びを実感するしかないのだろう