2018-07-02 ■ まんが 蟹工船 小林多喜二 イースト・プレス 最も悲惨な物語だと思い最後に読んだのだけれども 蒲団や阿Q正伝に比べて救いようのなさは少ない それだけに主人公のその後や 二回目のストライキがもたらした社会的な何かがあったのか? などなど最後が尻切れトンボな所が残念だ 著者の多喜二が特高によって拷問死したこともあって あまりにも有名な小説であるし 隔離された環境だと言うことでは 刑務所や精神病院や修道院や独裁国家と同じ 密室が故に起こりうる問題を世に問うたのであろう