フラットランド エドウィンアボット イアンスチュアート 日経BP

フラットランド エドウィンアボット イアンスチュアート 日経BP
多次元の冒険
 
1884年にスクエアさんを主人公にしたSFで
科学的に二次元世界を創造して
私達が住む三次元相対性時空間を俯瞰できるように
教育者のアボットが描いた物語を
数学者のイアンが注釈をつけながら現代に蘇らせた本
 
二次元というゼロの環境を生命が住む社会として語る
有限的なお話には無理がつきまとうけれど
例え話のファンタジーとして見れば
客観的に自分を見ることを容易にしてくれる
とてもユニークでこの世のパラドキシカルな面を
学び直せる小説である
 
今でも読み応えがあるSFを
今から150年近く前に描いた事を考えると
アボットという人の深い思考と人間性に感謝である