正義 180201

正義 180201
 
肉食獣はその場で必要とする以上の狩りをしない
理性にとって殺生が不幸なものだとしても
植物ですら生き物であることに違いがない
それでも自分から遠く感じるモノほど気楽に殺せるのは
人間に限ったことでもない
 
依存と不安を作り出した人類は満たされることなく
止むことのない強欲に駆られ続ける
しかし肉食獣は無意識下で大自然食物連鎖
棲み分けに従う
 
正義とは何か?
正義と相対する不正とは何か?
これは意識上の問題である
肉食獣には正義も不正気もなく弱者も強者もなく
今を凌ぐ選択があるだけなのだろう
これらは一部の人間が決め付けている価値観にすぎない
 
人類は哲学から物理学への移行と共に大自然と対立し
侵略と占拠による所有権を意識した上で
人間同士の奪い合いが始まり
利己的な視野の狭い論理として損得とか権利意識が芽生える
物的情報を多く取り込んだ統計を得た者が
勝ち抜きレースを順繰りに治めていくが
幸福感と不幸感を右往左往する不幸に見舞われながら
右脳の感性を薄めて左脳ロボットに落ち込んでいるのが現状
 
正義は支配者が作り上げた論理による法である
コレに対してソクラテスは正義の不幸を否定して曰く
正義は人類に備わった善であり幸福をもたらすものだという
 
肉体にとっての本性は欲望であり
魂にとっての正義は善なるものとなり得るのか
正義が社会的評価や報酬や結果の外圧の要素に迷い込んだ答えでなく
それ自体として善なるものなのか
真から正しいと理解している人間は幸福である
本性が理性にあるなら幸福である
切磋琢磨による理解が美しければ理性であり
競争原理による欲望を溶かして本性として残る