管理されずに死ぬ作法 171104

管理されずに死ぬ作法 171104
 
野生動物は自分の死を見せない
寿命を感じ取り群れを離れて大地に帰る
浅知恵に怯えた人間が編み出した法治国家とは
名ばかりで所有権を主張する縄張りのことで
力尽くの代物にすぎない
依存心の強い貴族に成り上がった官僚が
武力を背景にした上から目線で自然界丸ごと
民をも含めて支配搾取する組織システムのことである
 
物欲というヤクザ同士の軋轢は際限なく深まり
ついにはグローバルと名乗り
地球丸ごとしゃぶり尽くして自滅へと向う
そうなると官僚に群れ従う恐怖心は
民を揺りかごから墓場までを管理せざるを得ない
自分らしい死に方すら許さずに警察権力で
個性も個人の選択もプライベートな暮し方も盗み見て支配する
家庭菜園を禁止し自然のタネを取締り
学び方を強制し発言も出版もモラルも法の型枠にはめる
死さえも病院で死ぬことを定めそれ以外を変死として捜査し
その生首をマスメディアという広報によって晒す
 
文明とは一種の新興宗教としての
管理社会を求めるヒステリックな暴力組織である
必要は発明の母と言うが
欲望こそが外目線の競争心と不安を抱え込んだ
独占の父であると言うべきで
具象的な発明の動機となるだろう
 
発明はタイトな文明社会を作り個々の民を管理したがる
対等で自由自在性をムクロとする文化の集いを
恐怖心の塊である社会的価値観に閉じ込めて競争原理を洗脳する
 
それに引き換えシナヤカで対等な環境は
内なる心に好奇心を膨らませ
全体を見て未知なる死の恐怖を乗り越え
その姿を突き止めようと切磋琢磨によって補い合う環境をつくり
信頼関係の中で抽象的で精神的な気付きと出合う
 
文明は手に取れる物の部分に執着する具象性に惹かれて
競争原理に落ち込んでいく
文明という毒に侵されていない文化は
全体を俯瞰する抽象性に惹かれて冒険する切磋琢磨に精を出す
文明社会が少し視野を広げタイトな枠組みを緩め
辺りを見回す余裕をもって俯瞰する瞬間を持てば
管理社会を脱し個々の個性とその自在性に気付くと同時に
相乗効果が起こり対等性という解放された幸福感と出合うだろう
 
こうした部分と全体をつなぐ自然界のパラドキシカルな
調和という法則に触れて暴力を排除した
意識革命の切っ掛けを生み出す場を提供するのが
ベーシックインカムの無条件という環境である
 
具象的な部分感が募ると反面教師となり抽象性を具象化して
無限に広がる全体観を紐解いていく解放された醍醐味に遭遇する
この気付く瞬間を呼び込むのが無重力感のあるBI体験なのである