言語の力とその秘密 171103
言語の力とその秘密 171103
この世のパラドキシカルな相対関係がもたらすものは
その道具となる曖昧模糊とした裏表のある言語だ
言語は嘘を付いて仲間を不安恐怖で洗脳したり
脅すための道具である一方で
抽象的で嘘の付けないイメージを具象化し
思考し議論と伝達をすることで部分をつなげて
全体である真理を解き明かしていくシナヤカな手段ともなる
嘘も秘密も表現も芸術も言語なしでは語れない
それはテレパシーや心で伝え切れない具体的で
摩擦と陰日向の駆け引きができる虚構の振動世界
だからこそ五感で部分を取り出して片側だけ見て
本気で怯えたり喜んだり
喜怒哀楽に溺れることで生と死の実体感を手に入れる
知識とはそこで拾ったキラキラ光るカケラをヒケラカスことだ
良くよく咀嚼してみればカケラが繋がったより大きなカケラで
より大きな力に寄り添うことができる
カケラを拡大して細かく寄り分けて調べ一段落したら
俯瞰して少し広い環境を含めた世界を見る
丸く止めどなく混沌としている無限に向かって模索することで
心や意識の中を紡ぎ出すことができる
言語は危険極まりない暴力的な闇の世界だけれど
命をはって生き抜く発見と冒険を愉しめる生物体故の
無類の遊びだ
そのために宇宙という自然界は凸凹の摩擦を補い合うミルクと
棲み分けて暮らす時空間の法則を
エントロピーの中に産み付ける生命体のそれぞれに忍び込ませている
にも関わらず過去と未来を奪い合っている
自業自得の所有欲に翻弄された愚かな人間ならばこそ
自らを反面教師として飛躍した学びをたのしめるのだ
気付きはあなたと私が今の出合いを選択するバランス点の
相乗効果にのって閃いてくることなのだと気付こう
気付けると同時に次の扉の向こうに出て
闇が少し薄らいだ光の中の新たな旅が始まる