みをつくし料理帖全11巻 高田郁

みをつくし料理帖全11巻 
高田郁 ハルキ文庫

何と言っても読みどころは
江戸における庶民の人情と豪商の物欲と
武家社会のしきたりを通して
東西の分化に違いを日本料理と食卓のお惣菜を中心に
素材から歴史まで幅広い知識に触れる面白さだろう
多様な日本語に
あまりお目にかからない熟語や名刺がふりがな付きで
沢山出てくるのも愉しい
そのフリガナも十度に一度ぐらいで
後は覚えなさいと言うことらしい
長編だけれどコピペを駆使して同じセリフや
情景を何度でも登場させる辺りはなかなか賢い筆運びです
上手に斜め読みしてください