いきる 170612

いきる 170612
 
命にまつわる生産と消費は
とどのつまり同じことの裏表なのか
生産は抽象的で形をなさず
五感で気づいた時にはすでに
消費のプロセスでしかなく
そこには邪魔でしかないゴミと
未来の資源となるかもしれない
具象的なモノで埋め尽くされている
 
どこに隠し込もうがゴミは消えるわけでなく
未来に託すことになる
だとするなら出来る限り素材の形に戻して
手渡すのが親心というものだろうに
食い散らかした状態で責任転嫁していく
依存という悪魔に身を売った人間の
浅ましさに我ながら恥じ入るしかない
飛ぶ鳥跡を濁さず
自律を目指す自然界は上手に学んだ後
速やかに朽ちて無様な姿を晒すことがない
驕る平家久しからず
人間社会は自らを最も卑しい存在だと気付いて
振り出しに戻るべきである