ふしぎな木の実の料理法 岡田淳 理論社
こそあどの森の物語
よくよく考え抜かれた上で
描き始めたのだろうシリーズ物
童話のプロローグ
第一話である
自閉症気味の主人公であるスキッパー
彼は《こそあど》と呼ばれる森に住む
一人静かに博物的な本を読んで過ごしているところへ
見たことのない種が小包でとどくことから
日々お隣さん達と触れ合う冒険に引き込まれていく
何でもない普通の暮らしのなかに
倫理的な意識に関する匂いが染み出してくる
この何気なさがこの本の素晴らしいところだと思う
登場人物たちが住んでいる家も素敵なデザインで
挿絵も同じ作者によるシンプルで味のある
可愛いものである