貧困なき世界 ジャスティン・リン 東洋経済新報社
途上国初の世銀チーフエコノミストの挑戦
混沌の時代の台湾に生まれ
混沌からの脱出を体験し
中国に渡って同じ種類の体験をすることと合わせて
台湾の大学卒業の後北京大学で修士号を取得し
シカゴ大学で博士号取得という道を歩み
理論と実践の両面で裏付けられた上で
北京大学の享受になるが
2008年から4年間を世界銀行副総裁に抜擢される
何しろ博学で視野が広いことが専門バカばかりのこの時代に
貴重な存在となったのだろう
又二つの貧困脱出劇を体験したことから湧き出す
途上国への提案には現場を知る強みがあったようだ
経済という言わば社会を運営するための手段を目的化せずに
手段としての能力を発揮させるべく立ち回ることが
大事だということなのだろう
例え話がオモシロイ
「すべてを知っているのに何も動かないのが理論であり
全てが上手く動いているのに誰もどうしてだか知らないのが現実である」
「私達が理論と現実を一緒くたにしたが何も動かず誰もわけがわからず」
噛み砕かれた幅広い知識に裏付けられた行動と価値観
歪んだ社会を逆手に取る前向きな選択
自画自賛を考慮しても何かしら時の力関係に対して
臨機応変に世界を俯瞰しているように思えた
最後に
今後台湾をどうとらえていくのか?
気になるところだ