脱限界集落はスイスに学べ 川村匡由 農文協
連邦政府はその連合体である
それを支えているのは国民一人ひとりの
自律心であり自主的参加意識であり自治意識の高さである
個人と地域が所有で争うことなく補い合う意識は
貧しさによる環境を助け合うことで生き延びてきた経験からなるようだ
地域を一人ひとりが盛り立て州政府と連邦政府を運営する
公共的な仕事はボランティア精神で自主的にやりたい人が
率先してできる受け皿が市民の中にあり小さな政府を可能にする
議員は当然選挙で選ばれ公務員も4年の任期である
議員も公務員も兼業が普通であり歳費や報酬を抑制している
したがって議会も平日の夜に開かれる
官僚による支配的政治はありえない環境であり
搾取したり依存するなどと無意味な逆行は起こり得ない
その結果高い国民所得と低い税率を成し遂げている
食料自給率も60%と世界でも高い供給を可能にしている
96ページに書かれているニホンとスイスの比較をみると
信じられないほどに開かれた環境である
だからこそベーシックインカムが普通のこととして議論されるのだろう