2016-08-27 霊園ワンダーランド 小笠原和彦 現代書館 霊園ワンダーランド 小笠原和彦 現代書館 小笠原さんはドキュメント作家で 行政に就職しながらも雑誌編集者に転職し その後物書きとなる 更には様々な労働環境を経験しているが 収入もさることながら 情報収集でもあるのではないだろうか どちらかと言えば社会派の作家なのだろうが 個人的な環境からのエッセイの雰囲気もある この本も警備会社に一年間非正規社員として 霊園に派遣されホームレスと出合う 警備という仕事と矛盾するホームレスとの関係も含めて 前向きに関わることで社会の歪みを俯瞰しながらの 経験をまとめたものである