◎幸福の裏側は紙一重 160524

◎幸福の裏側は紙一重 160524
 
前を向いていられる今という意識環境を冒険している最中は
疑うことを知らず
何があろうとマイペースで素直なロマンに心満たされている
しかし同じような環境にあっても生半可な知識に溺れることで
過去という外に気が散り後ろを向いた瞬間に自分で掘った
比較という狭いシガラミの陰に落ち込んでしまう
そして過去の経験という物的状態を権利として守ることだけに
執着した出口のない不安恐怖に心が満たされてしまう
 
幸福はどんな環境にあろうとも
中心から前を向いた今にいる時のみにある状態である
不幸はそれを裏から透かして見ている外目線の状態であり
八方どちらを向いたつもりでもその全てはいずれも
過ぎ去った過去の一部分にすぎない
全体観を失った不安は物にすがりたがり所有するという
縄張りにとどまることで安定と安全を得ようとする
それが意に反した堂々巡りの底なし沼であることにすら気付けない
手探り状態の悪循環をもたらすことになる
 
この世のカラクリに気付くのは何らかの息苦しいどん詰まりを
体感できた時でありその反作用で勇気を得て
中心へと一歩退き自分を俯瞰して過去を見ようと意識した時である