◎安心と調和のパラドックス 160401

◎安心と調和のパラドックス 160401
 
どこにあるのか解放された安定できる場所は
安全と成長の二足のわらじを求める生命が
安心と安全を選べば
すでに体験して知っている過去に留まるろうと
時空に逆らい後ろ向きに生き延びようとして努力する
 
しかし調和と冒険を求めるならば
時空に乗って変化する可能性を探して
より前に進もうと危険と五分五分の明日へと旅立つ
 
例えあぶない橋を渡るにしてもその自主的な行為で
知識が増え視野が広がり自分の本音を知り
出合った相手とつながり意識を高め合うチャンスを得る
 
危険度を避けようと過去を当てにしてしまうと
少しでも以前と同じ環境だと信じられる過ぎ去ってきた場に
依存することになる一方で
結局危険の方から攻めてくるのを待つ
怯えた時間を選んだことになってパニクることだろう
 
どちらが不安恐怖の幻想に包まれるかといえば
刻々と変化する今を体験している冒険心の状態よりも
淀んだ時間に退屈する依存心の方だろう
 
留まるということは暇なくせに外目線で生産性も少なく
消費するばかりで依存心をつのらせ
やがてはお互いを搾取の対象とみなして信頼感を捨て
対立することで過去への権利を主張し所有欲を露わにして
お互いを奪い合う競いと争いを始めることになる
 
未来を目指して今の出合いを選択することは
緊張と可能性をもたらし生産性を上げ
自律心と共生の関係を生み出し
やがては調和と信頼による一体感の瞬間を体験することで
お互いを尊重し合う程よい距離感を持って棲み分ける
積極的な民主主義というシナヤカな集いの関係を高めていく
 
よりスコヤカに安定した成長を目指せるのは
縄張りに逃げ込み待ち伏せして倒れ込んでいる《コマ》でなく
自主的に自分らしく廻っている《独楽》の方だといえる
 
可能性をあきらめて目先の損得に心を奪われているよりも
求め続ける冒険を遊んでいる方がたのしいだろう
アタックする方向は自分の過去でなく未来の自分である