拘束あってこその解放 160215

拘束あってこその解放 160215
 
手放しで心が開放されるのは
苦痛の一歩手前の依存観を体験した直後か
死そのものなのかもしれない
気持ちの良さは解放という無重力感であり
それを実感できるのは
作用という与えられる苦の体験を必要とするようだ
 
この作用と反作用の両方を自分でマカナウことが
自主的に責任を持った拘束と解放という行為であり
五分五分の危険を承知の出合いを選択している
勇気ある冒険なのだろう
 
ギリギリの瀬戸際の近くに寄るほど未知の発見が広がり
無限の展望を得る視野の広さを愉しめる過不足のない満足と
出会えるチャンスがある
 
共生も対立関係も他力か自力かの選択の違いであり
求めている結果への過程を鏡に反射させた
真逆の方向を選んでいるに過ぎない
 
選んだ虎穴に入って虎子を得
お互い様に得たものを必要に応じて交換し
自らを解放することで心満たされる関係こそが
分水嶺ギリギリの展望なのではないのだろうか
 
人の振り見て我が振り直すのも近道しようとした利己心の結果
遠回りしている交換なんかもしれない
もっとも無限の視界に近いも遠いもないのだろうが
一焦点レンズは全てを見ているようで
何処にもフォーカスできていないことでもある