チベットの死者の書 川崎信定 筑摩書房

チベット死者の書 川崎信定 筑摩書房

そのたびに思うけれど
同じ翻訳本でも訳が違うとこうも中身が変わるものか
つまりは読み手が変われば
同じ本でも別の解釈となるということだ

有限界の言葉の限界がこの部分性にある

簡便ということが
急がば回れを証明している

とは言うものの
手っ取り早く正解を洗脳してしまう過ちを犯しているだろう
この本の問題点は変わらない
依存に至る前の情報交換と摺り合わせと磨く合うことの
切磋琢磨以上に干渉することの弊害を感じる
過ぎたるは及ばざるが如しだ

伝えることで閃き学ぶという対等性に気付くべきだ

今という波の範疇を超えて
未来や過去に執着すると今を担保にして
切りのない強欲という不安恐怖に取り憑かれてしまう
自律した意識は成長するが知識を含む物質現象は
食物連鎖で見るように溜め込み腐らせ錆びさせる事ができても
成長させることなどできない筈だ