知識は安定へ意識は真理を  150818

知識は安定へ意識は真理を  150818
 
生命はその出現以来この相対性時空間における
真理を求めることで具象的な心身の安定を得ようとして
成長を目指し変化と進化をとげてきた
 
それとともに全体観へと向う哲学や宗教的視点による
視野を広げる道と
分析による科学的方法によってこの世の本質である
究極の姿を発見することを目指す二手の道に別れて
それぞれが安定と真理を生きる糧とし探し求めてきた
 
一般相対性理論の公表以来
ここ百年ほどで東西における部分と全体という両極が
一つにつながる統一的答えを浮き彫りにしてきた
 
それは変化こそが安定をもたらすパラドキシカルな
相対という姿である
そこに甘えを可能にする根を下ろした確かな存在を遠ざけ
自律し合うことで可能となる対等で自在な調和という
無限なる集いを目標として見つけ出した
 
この掴み所のない調和という拠り所は自ら変化し続けることで
安定を得るという五分五分の永遠性を見せている
知識をやりくりする頭脳は頼りにするものでなく
道具として使うモノであり
頼れる中心は全体である集合意識とつながる自らの
肚であり心であり意識であるという無限の流れそのものに
波乗りしている状態のようである
 
生き続ける変化こそが安定をもたらすことであり
死を持って蓄えてきた知識と意識を反芻して
精神へと消化する冬眠へ入る
このことは更に大きな入れ子になって螺旋を輪にした
トーラス形に流れる宇宙を探検することであるのかもしれない