保守性は後天的に身に着ける鎧 150707

保守性は後天的に身に着ける鎧 150707
 
本来外界の摩擦を知らない産まれ出る前の赤子に
へっぴり腰に過去を盾として気負った保守性はない
 
赤子は胎教にもよるが兎も角素直で前向きに
真新しい日々の出合いを愉しんでいるはずだ
憂いの他に痛みに対する怯えや疑いを知るのは
分離感による所有欲と権利意識に出くわしてからのことで
その依存という自分に嘘付く暴力性の理不尽さに
困惑することで我が身を守るという消極性を身に着ける
 
疑うということは自分をも傷付ける不快なことなので
暴力を体験すればするほど後天性ながら
卑屈な嘘を繰り返す多重人格をネジレた意識として
心に染み込ませてしまう
 
怯える前に憂いを持って萎縮した存在を解放することに
心が向かえば意識もネジレずに本来の全体観とつながって
即物的な現象の裏に隠された影中の
本心を見抜くことができる
 
怯えは後天性による思い込みとトラウマが成せる業に
過ぎないのだから自分で自分に気付くことで
自縛からの解放を得て飛躍的に真理へと向かう入り口を
見つけ出すはずだ
 
相対することの真理が光と影だとするならば
個々の体験によって咀嚼された集合意識が光で
知識と知恵という即物的なものが影ということになるのか