検証のない仮説学問の危険性  150614

検証のない仮説学問の危険性  150614
 
謙虚さを欠いた結論が独り歩きして主役になると
その社会は心の透明性と自主性を失い依存心と物欲で汚れる
 
科学でも政治でも経済でも教育でも福祉でも
プロセスという検証を捨てた答えを
受け売りの知識として依存してしまうと
今現在の意識の有り様を無視して資格や所有物の
現象という過去の栄光に頼り
搾取した負の力の持続に血道を上げて
未来の権利を主張する支配の関係に溺れてしまう
 
そこでは不安恐怖を吹き込むことで切磋琢磨の繋がりを歪め
競争原理を絶対の真理の如くに思い込ませ
全人類を飲み込んでしまう
嘘と秘密で相手の裏をかく侵略を本音とする
本末転倒の駆け引きが支配することになる
 
この間違いの始まりは相互の距離感の取り方であり
近付きすぎてお互いを見失う視野の狭さである
自分と相手の関係を見えなくした不安が
保身や保守性をもたらし奪って依存するという強欲に走らせる
 
つまり謙虚さを思い出し自分と相手との関係を俯瞰さえできれば
客観性を取り戻してお互いの存在から学び合い
相互に違う凸凹を補い合うことで全体観を視野に入れて
調和の関係の中で切磋琢磨による自律の成長と選択の自在性を
愉しめるようになるはずだ
 
大事なのは言い訳や知ったか振りでなく客観的に現状を腑に落とし
わかっていることと理解できていないことの事実であり
私情を挟まない仮説としての意見や
可能性としての考え方からブレずに歩むことである