意識という孫の手がほしい 150430

意識という孫の手がほしい 150430
 
見えないムチを持った者達による理不尽な搾取で
希薄になった空気にあえいでいる大多数の者達は
空腹と行き場を奪われている恐怖に怯えながらも
かゆい所に手が届かないモドカシサにのたうち
ついには自縛テロという短くて届き切らない
《孫も手》を握りしめることになる
 
しかし砦や職業軍人警察国家という群衆に守られて
誰にも姿の見えない敵の喉元まで食い込むことなどできず
あえなくムチの先にねじ伏せられることだろう
 
もしも背中を押されて維新や革命を成せたとすれば
別の新興勢力に利用されてジャンヌ・ダルクのように
あるいは坂本龍馬のように英雄的先兵として
祭り上げられ生贄にされただけだと
後々の人が知ることになる筈だ
 
暴力で暴力に立ち向えばより大きな暴力をノサバサせるだけだ
行き過ぎた力にはそれ相応の意識をもった個々の心が必要なのだ
お互いが違う相手に関心を持って対等に切磋琢磨し合い
短所を補い合うことで生み出す集合意識によって
それぞれが自ら悟り程よい力に中和しない限り
お互いを信頼し合える調和の盆踊りを愉しむことはできない