不完全な体験が気付きの根源 150224

不完全な体験が気付きの根源 150224
 
損得の価値観に迷い込んだ体験で起る精神性の発育
種を守り育てることで自らをも育てる可能性を学び
狩猟採集の民は私有物を持たずにその場その場を
工夫する共生社会を構成する
無駄に獲物を取ることもなく
お互いの人生を豊かに多様に棲み分けて生きるすべを選び
日々の暮しの中で創造することを愉しんで来たらしい
 
この全体観の中で知識を増やし個の存在を学び取り
何かをキッカケとして私有物を隠し込む我欲という
ずる賢い知恵を身に付けた
同時に目先の損得に目が眩んで対等で自在な全体観を見失う
 
そのため過去に執着した約束で相手の未来に依存することが
効率の良い近道だと勘違いした
切りのない利益を求めた農耕や牧畜による余剰生産物から
搾取するための支配の関係を夢見て墓穴を掘る
嘘と秘密と不安恐怖の闇に追い立てられ我先に競い
土地と労働力の権利獲得を必然とした縄張りになだれ込んだ
 
飽くなき不安から成る欲望のために
飴と鞭によってお互いを管理する効率化を図り
漁夫の利を目論んで相互監視による対立と差別を寝付かせる
プロセスを愉しむことから結果で勝負する留まることのできない
勝ち抜き戦による自然淘汰をこの世の法則だと思い込ませる
 
この間違いの体験によって精魂尽きた後に
次なる真理に気付き新たな方向性を見つけ出すことだろう
その飽和による雪崩が何時起るのか
どんな姿形に歪むのか分からないが
方向としては意識的に造る参加型の共生社会だろう
 
そこでは生産物を独り占めしようと奪い取ることではなく
分け合うことでより広い意味での合理性を発揮し
無駄なストレスを省くことで
より全体的な真理追求という目標に向かう
個々の個性を磨き込んで繋がることで全体像を発見することを
愉しむことになるだろう