一人芸  200419

一人芸  200419
 
相手を生き物から丸い紙の的へと変えた弓道
狩や戦争の道具であった弓矢を
調和の美を目指した江戸文化期において
具象的な人殺しの弓術から
抽象的な悟りを目指す手段として舞う
一人舞台で美を追求する弓道へと
夢を広げてみたが
 
そんな時代になっても
果てることのない競い争う
闘いの匂いがとれないまま
群れたがる人間にとって
形に依存した道は果てしなく続くのか