知ってはいけない2 矢部宏治 講談社

知ってはいけない2 日本の主権はこうして失われた (講談社現代新書)

知ってはいけない2 
矢部宏治 講談社

各章を4コマ漫画を入り口とするアイディアは良いけれど
絵が命の絵がいま一つコナレていないのが残念

三権分立が建前にされて「政治三流・経済一流・官僚超一流」という逆三角形の型にはめられている傀儡政府
民衆が選ぶ唯一の国会の権限が形ばかりで官僚に占拠されていることに始まって責任の所外を隠した競争優先のお手盛り政治が蔓延する中で国民も洗脳教育に飲み込まれてきた

そんな中で進駐軍は日本の戦前につながる象徴天皇を祭り上げた
更に利他という魂を捨て利己のかたまりとなった岸信介
戦犯から掬い上げてCIAと軍部による傀儡政治を成功させた
岸の心情はイイトコドリに徹することであり
ろ過器としての窓口を用意し危ない橋を先頭に立つこと無くロンダリングされたモノのみを受け取れば
利己的な不法性が発覚したとしても腹心のろ過器止まりで
自分に及ばないという逃げ道を常に確保することであった
この使い捨ての罠にはめられたのが藤山愛一郎だった

これ以来真綿のような密約の枷という麻薬に酔わされた国民は
自民党による独裁を未だに支持し
岸の孫が総理大臣の席で傀儡政治をしながら重たい荷でしかない私腹を肥やしているのである