井戸茶碗の真実 チョソンジュ 影書房

井戸茶碗の真実:いま明かされる日韓陶芸史最大のミステリー

井戸茶碗の真実 チョソンジュ 影書房

 

朝鮮由来にもかかわらず

桃山期の侘び茶で取り上げられた井戸茶碗の窯跡も歴史も

実物の痕跡すら全く見当たらなかったという不思議を

500年後の今日窯跡だけでも突き止めたようである

この僅かな状況証拠を頼りに

一人の陶工が推測して解き明かす物語である
それは祭器でもなく
飯碗に汁椀に丼に皿に向付けにぐい呑にと
一つで全てをこなす庶民の雑器だったのだろうという
食卓などなしに自家屋でも使えるように高台も高くしたともも言う

 

今回の謎解きは仔細に渡り研究を重ねたもので

かなり納得できそうな内容だと思う

その窯跡は熊川窯跡(ウンチョン)真海市熊東面頭洞里だという

軟陶の白磁を目指した雑器だとも言う

(白化粧の陶器)

モノハラからもそれらしき陶片が出土しているが数は少ない