明治維新司馬史観という過ち  原田伊織 森田健司 悟空出版

明治維新司馬史観という過ち 

原田伊織 森田健司 悟空出版

 

森田さんが原田さんをインタビューし

明日への足掛かりを確認しあい

意気投合して盛り上がる内容である

 

司馬遼太郎による維新の美談小説が

歴史の教科書を捏造する結果を生み出したと

資料から見えてくる事実を以って再認識を促す

歴史に限らず常に新たな発見があり紐解いていくものだ

 

学問も当然ながら

知識を人となりで噛み砕いた意識に昇華なければ

ただの欲にまみれた寄せ集めに過ぎない

 

徳川慶喜の行動は信じられないほど機転が利くかと思えば

肝心のところで突然の臆病風に吹かれ怪奇

歴史にももしもはありえないけれど

徳川慶喜がまともであれば開国の後

今に至る日本の社会はアジアと世界の民を

解放して来たかもしれないと思う

 

いずれにしても

まず私たち自体を競争原理から解放し

世界をリードしていく道筋を創造して行かなければならない

そのためにも子どもをはじめ管理社会から解き放し

義務教育を管理教育から解放し

歴史の隠蔽と改ざんを速やかに紐解いていく必要がある

 

その段階でこの本は貴重な資料となるだろう