色香の旅 190106

色香の旅 190106
 
五感に触れない無色透明の全体観
一成る無限が自らを知るために
分離分裂破壊することで部分である光と影を表し
主観的な色と香りと音と味と感触を現す
 
こうした大自然の中で幸福を目指すならば
見たいモノしか見えない透過率の問題に注目し
見たいモノを増やしていく好奇心の旅こそが
この世の目的となるだろう
この流れを裏で支えているのが
食物連鎖と棲み分けであり
生きる糧である衣食住を満遍なく満たす
再分配のための社会であり経済システムである筈
 
にもかかわらず近視眼的欲望の渦が
目先の損得に迷わされてしまう
中途半端な知識による落とし穴にハマり
所有という経済競争にうつつを抜かす愚か者
 
この世の旅は知識から意識へと色香を追い求めながら
一歩づつ現場を離れて俯瞰し視野を広げて行くことで
客観性と抽象性による掛け替えのない喜びに目覚め
切磋琢磨による相乗効果で得る冒険と発見を愉しみ
主観と具象性で無限なる空の意識を
種明かししていく調和による飽和感