インドクリスタル 篠田節子 角川

インドクリスタル 篠田節子 角川

素晴らしい小説だ
めったに小説を読まないけれど
良い小説に出会えたことに感謝
 
政治的な矛盾については勿論
歴史的な問題から文化や文明
知識と意識や損して得取れの選択肢
哲学や倫理に関するなど多様に絡んだ社会に付いて
織り込まれている生き様にほっとする
 
特に面白くなるのは三章の「スラム」辺りからで
最後の四章は一気に読み通すことになる
しいて気になった所を上げるならば
テニヲハの「は」が重ねて使わるいることと
肝心な人間の所有意識に関する掘り下げが
中途半端な部分だろうか