殺意と罪悪感 170822

殺意と罪悪感 170822
 
蚊や蝿に対する罪悪感のない殺意
蟻やトンボに対する殺意のない遊び心のイジメ
食材としての殺しに罪悪感は薄い
 
遊びや研究心という自分本意の好奇心によって
侵略する暴力と殺し
更には可愛さ余って弄んでしまう
殺意の曖昧な殺しもある
 
一方で社会的道徳心や洗脳
自ら培う倫理観による罪悪感を伴い
欲望との板挟みとなる殺意やイジメ
恨み辛みなど情と利害による掟や法に絡んだ殺しに
合法という責任転嫁された死刑やリンチや戦争などの
組織的暴力に巻き込まれた対立関係によるものや
自己防衛という不安恐怖にかられた殺しもある
 
こうした多彩な殺しと殺意の中で
心の痛む罪悪感のないものから
トラウマとなるほどの強い不安恐怖と罪の意識を
伴うものまで様々あるけれども
この差はいったい何なのだろうか?
 
姿形が自分に遠いモノほど罪悪感が薄まるし
近くであれば個人的な利己による距離感に支配される
情の通った親しいモノに対しては
嫉妬や溺愛や敵か味方か好きか嫌いかの距離感によって
罪悪感と殺意のあり方が変わる
つまり殺意もそれに対する罪悪感も
情の濃さが成せるものなのかもしれない