罪の意識 170605

罪の意識 170605
 
社会的に作られる罪悪感への順応度によって起こる
意識の一つに抽象的な《罪=つみ》の概念がある
その姿形は個人や組織の場によって異なるが
お互いが持つ距離感とその越境に対する個人的
あるいは社会的な痛みの大きさに関する問題である
 
相手との間に起こる双方の感情のユラギであって
自虐的に自分の存在に対して自分勝手に傷ついて
罪の意識にさいなまれる場合や
相手の行為に対して傷つき
その傷に対する代償として謝罪や罰や補償を求める場合や
社会的な群れの闇に隠れた真綿で首を絞めるよな
圧迫による相手の見えない痛みと罪の形がある
 
罪悪感は法や倫理観によって社会的に洗脳されたり
自発的につかんだ心のあり方による感情であって
謝罪や補償や罰などによる解決策を伴うが
その対価の決め手となる具体的で確かな計りはないし
そもそも次元の違うナンセンスな話である
 
罪の意識は当事者間のそれぞれの心の問題であり
視野の広さや全体観の持ち方に関わることである
双方の死をもっても飽き足らない果てしない問題でもある
 
こうした個々の存在に対する侵略の問題は
社会のあり方と同様に補い合う信頼の関係のみが
解決できる双方の意識の持ち方次第なのである
残念ながら競争原理の権利関係では殺し合う戦争以外に
解決の有り様がないのである