◎命が生まれながらに持つ選択権 170604

◎命が生まれながらに持つ選択権 170604
 
この世に生を受ける際に付帯される生命維持装置を
それぞれの個体が持つ《選択権》と呼ぶことにする
ここで言う《選択権》とは今現在を選ぶと言う仕事に対し
自分らしい一生を過不足なく過ごすための基礎となる
衣食住に対するエネルギー補給を受ける権利である
赤ん坊に母性と父性と乳が付帯されている延長として
生命体の全てに自然界から与えれれているものである
 
今というバランス点で出合いを選択するには
その意識が公平であるために無垢な状態で
なければならないという条件を必要とする
しかしすでに凸凹な肉体を持つ人間が選択するのだから
この条件にはできるだけという幅を持たせることになる
 
この今を選択する冒険に持たせた幅の中に
選択権を奪い合うという強迫観念と不安恐怖を持ち込むと
強い損得感情と競争心が発生する
そうなると部分感強まって未知なる今の冒険が怖くなり
選択権を担保にして過去を引きずる実態に価値を持たせた上で
その縄張りに逃げ込んで執着しようとするだろう
物欲という貸し借りによる依存の関係を発生させるだろう
 
そこに忍び込むのが時間の取引である
時間と共に変化して腐る自然界の現実を貨幣と金融システムによって
変化と時間の関係を固定しあるいは更に増幅させると言う
自然界に逆行する人工的な制度を持ち込むことになる
この自然界に逆らう所有権という約束事で命の売り買いが起こり
一つのパイを奪い合う競争原理による搾取と支配から
貧富の格差が生まれる
この所有制度によって神の名の下に民を束縛するための法が作られ
民衆同士の信頼関係を壊してウソと秘密の駆け引きで対立させる
君主制による世襲や縄張りによる依存制度へと発展していく
 
そもそもの食物連鎖をベースとする自然界における棲み分けと
食物連鎖による民主的な関係に戻すには
法支配による十把一からげのククリを外して
個々が育み意識が生み出す距離感や倫理観に
社会的秩序をゆだねなければならない
 
この最初の一歩が基本的人権にもつながる
一人ひとりが持つ選択権の復活であり
ベーシックインカムシステムなのである
つまり命ある限り君主制社会が民から吸い取ってきたエネルギーを
必要十分で過不足のない衣食住を保障するという形によって
個々人に無条件で返し続けるという考え方である
この世の法則に基づく根本的なベーシックインカムに対して
社会的歪を補うという福祉制度とは似て非なるものであるが
歪みの多くをカバーすることになるという意味では
自然体に近づくことで社会のムダを省き行政の手間を小さくし
管理コストの節約にも大きな貢献をすることになるだろう