守るも攻めるも大自然 170524

守るも攻めるも大自然 170524
 
この世は弱肉強食による侵略関係なのか
それとも食物連鎖による棲み分けなのか
あるいは弱肉強食と競争原理の危うい関係を体験しながら
食物連鎖によるお互いの自律を模索し
調和の関係と補い合う棲み分けを目指して
程々の距離を感じ取りながら管理し合っていくのか
 
もしも自衛を覚悟しなければならないとすれば
侵略者が居ることの裏付けがなければならない
侵略し合うことがこの世の定めならば
先手必勝が防御の基本とならざるをえない
つまり自衛など矛盾に満ちた話で
意味のないことになるし
侵略の関係では循環することもなく
行き止まりで一方的な右肩上がりの縄張りを
拡大し続けていなければならず
足踏みをした途端に寝首をかかれることになって
共食いで自らを食い尽くした暁には
消滅が待ち構えている結果で終りとならざるを得ない
 
このように消去法で考えてみてもこの世は
弱肉強食でありえないことがハッキリと見えてくる
ならば最初からこの世が楽園であって
人は目的もなくただただ贅を尽くした
存在であればいいかというと
それも退屈なだけのナンセンスでしかないだろう
 
だとするならばこの世はどこまでも未完成で
人は完璧な調和の関係を描いて創造することを
目的とした冒険の世界だと理解して
自主的に真理の発見をたのしめていさえすれば
好奇心とその都度の発見で心満たされている筈だ
より洗練された社会を求めて実験を重ねる
成長のプロセスの鮮度を常に保ちながら
相対する切磋琢磨の関係を続けていくことを喜びとして
守るでもなく攻めるでもなく調和による相乗効果で
過不足のない中庸を描き出して行くのが
この世の人生として選ぶべき道でないのだろうか