◎不完全が故の完全 170417

◎不完全が故の完全 170417
 
円は二等辺三角形を無限に集めてできる形
球は震える水滴のように
無限に近く細かいモノが無限に近く集まった形
 
もしも完璧な球体をつくれたとすれば
凸凹がなくなって存在すら確認できないだろう
不完全だから重さを持つ姿形があり摩擦による個性を持ち
限りなく多様性を発揮して集い球体へと向かう
 
完璧な球体は有限性を超えて向き合う相手のない
一つになろうとするから自分の重さを支えられずに
その手前で暴力的に自爆してしまう
これがブラックホールの現象
 
不完全が故に流れ続けるシナヤカな循環こそが
完璧を維持する唯一のシステム
一も二も無いのに等しく三次元でのみ形と重さを現す
あなたも私もその集合体も不完全が故の完璧な流れに向かう姿
このパラドキシカルな関係を昔の人は清濁併せ呑むと言い
今の人は調和を目指すと言う
 
この宇宙自体が無限に変化し続ける多様な完璧なのであって
一つの完璧な答えなどありえない
何故なら自分の存在を確かめる相手がいないからね
そこには目的があったとしても手段がないからね