◎ロボット人間 161101

◎ロボット人間 161101
 
機械は有限性における二者択一の判断を得意とする存在で
自分本位の一点に集中した部分をとらえることはできるが
シナヤカで曖昧に視点を変えたり深くしたりして相手を知り
視野や深度を多様に変化させることができない
更には目前の目的のみで手段を考慮せず
相手との関係やプロセスの流れをたのしむ心に関心がない
 
もしも多様な相手を含む全体観である相対性時空間という
無限性を視野に入れることができれば
今を育むロボット人間やアンドロイドを作れるかもしれない
 
生命体である人間は物質性に執着する狭い意味の中で
合理性と呼ばれもする部分性の個意識に依存する感情と
集合意識とつながって自己管理できる個意識の二つの関係で
有限なる過去に依存することと無限なる今を選択することを
折り合いをつけながら具象的な実体感を手段として
抽象的な創造性を目的として五分五分の冒険である人生を歩む
どちらに転んでもお互いに切磋琢磨することで成長して
混沌なる抽象的な無限を具象的な有限性に表現するという
目的を永遠に目指していく
 
さてロボットに二つの意味を持つ個意識を
人工的に産み付けてアンドロイドを作ることができたとしても
それと同時に人間自体が全体性に溺れてしまい
部分性を放棄することになって
自己矛盾に陥ることになるのではないだろう
つまり集合意識である大自然は
結果を得ることを目指しているわけではなく
果てしなく結果に近づくプロセスの一つ一つを喜びとして
冒険と発見に満たされていることを意味しているのではないだろうか