◎好奇心と才能 160927

◎好奇心と才能 160927
 
社会的価値観が生み出した最たる言葉
それは「才能」という富に目のくらんだが故の
部分性による思い込みに違いない
 
天才・博士・大臣・神・嘘つき・詐欺師・働き者に
冒険家・馬鹿者・正直者・仙人・凡人・なまけ者
と同じ範疇の造語は時間と空間とともに
限りなく生み出されてきたに違いない
 
生命は入れ子になった全体と部分を描き出す
手段と結果の連鎖であり
そのどこを切り取ってみても二つと無い姿形と
個性的な才能に満たされた混沌なる神なのであろう
 
この相対性時空間における摩擦の環境では
視野と選択の違いで選ばされる出合いという
縄張りが作る実態であるところの過去に
依存してしまう社会性に縛られながら
その縛りを解きほどいて今というゼロの瞬間を
発見するバーチャル環境のパラドキシカルな
冒険ゲームに否応なく参加しなければならない
 
このゲームは生命体として誕生するという
出発点から多様であり
あらゆるプロセスを可能にしている上に
ゴールの設定もなく混沌からリアルを創造していく
無限の関係性に富んだ終わりのない世界なのである
 
トータルを選んでこの世を見れば
気の遠くなるのも悟るのも自由自在で対等な
個々と環境の関係であるけれども
部分間を選んで見ればおびえきった暴力に侵され
呆れるほどの自己矛盾をはらむ
共食いというヘドが出るほど馬鹿げた
出口のない遊びなのである