◎行政の利権と事なかれ主義と公僕の矛盾 160803

◎行政の利権と事なかれ主義と公僕の矛盾 160803
 
行政とは市民を家族としてまとめる母性的な役柄である
お互いの対等性や自在性を確保し
イジメや差別が起こらない環境を創る立場にある
 
しかし現状は主権者を管理するというジレンマに陥っている
職員の配置換えで図書館詰めとなる館長は
自己防衛による事なかれ主義で
図書館の目的と自分の本分を履き違え
自分の立場を守るために
本と利用者と職員を管理することに情熱を燃やしがち
 
主権者たる利用者が図書館で所有していない本を申し込むと
他の図書館から取り寄せる場合で一週間ぐらい
これは良いとして
新本で買い揃える場合だと手続きに時間がかかり
何ヶ月も待たされることがある
又返すに当たり汚れていたり無くしたり盗まれたりした場合に
弁償という利害関係を一方的に持ち出すことは趣旨に反し
越権行為である
 
公僕の仕事である広い意味での福祉という業務の委託を
権利と支配に履き違えてしまう行政官のジレンマがある
これをどうにかしなければ官僚支配から抜け出せず
民主主義など夢のまた夢の建前として常識に落し込んでしまう
 
支配も搾取も依存心から生まれる消極性にあり
公務員が安全に地位と余録を確保できる状態に原因がある
雇用条件の全てにおけるお手盛りと棚ぼたを可能にしている
野放しシステムを公務員として雇われている当事者に
丸投げしている法体系とそれを管理していない
主権者たる市民自身に問題がある
 
本来ならば母性愛からなる公僕という役柄を
自主的な喜びとして引き受ける人に託すべきところを
仕事の内容ではなく条件の魅力によって依存性を表出させ
自主性を捨ててまで選ばせてしまうシステムを
お互いの本質的な幸福を追求するために
根本から立て直さなければならない